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今日は久しぶりに店を休む(お断り致しますが、当店は年中無休。その日はスタッフに店をまかせました)久しぶりに料理を作り、これも又久しぶりに3人の子供達と風呂に入り、彼等が寝る前にかかさない絵本を読んでやり眠りに入る。 突然、唐突にケータイ電話の物々しい音が暗闇に響きわたる。大切なお客様からの予約の電話である。時計を見ると1:00。しかし、こんな夜中に今頃? 仕事中だったのだろうか? 携帯の主は若い女性の声。余計な事ではあるがあらぬ事を詮索してしまう。 熟睡中に起こされてしまい目が覚め2度寝しようとしても頭の回路は完全に作動し始め眠りにつけない。こういう時は本を読むに限る。(睡眠薬がわりのこれ以上の良薬はなし)ちょうど読みかけの本があったものだから。しかしこれも終読してしまう。 仕方なしにかんからメッセージの題材探しに台所の食卓へ向かう。チラシを裏返しにして筆をとる。外では新聞配達らしきバイクの音が消え全てが無音の状態。時計を見ると3:15分。と思っていたら、やたら「カチ、カチ、カチ」という時計の音が狭い台所中に響き渡る。 この音が気になりだす。カチ、カチ、カチと時を刻む音が独身の頃真夜中に一人で聞いていた頃の「場面」を再現する。時は経っていくのに何も動かない。行動しなかった「過去」を呼び覚ます。時間の経過と共に焦りだけがつのり「これでいいのかとの自問自答」だけのくり返し、それでも結果はおもうようにでなかった。 将来に対する不安を抱えながらも非常にも時だけは刻まれていく。そして若い頃の怠慢が今も続いているような気がする。未来に対する「確信」「確約」も今だもてず、しかし時だけは刻まれていく。やがてこの音は心の蔵へ突き刺し膨張を続け孤独感と焦燥感を煽る。 いたたまれず、筆を置き、家族がタックワールゥーして寝ている布団の中へ潜り込み5才になる子を抱き寄せ「感謝」して目を閉じた。 3月31日 店主 上原 武二 |