かんから・メッセージNo.9「入園式」

     先日5才になる子が入園式に出席する。やっと幼稚園である。

     保育園へ通園したこともない我が子が他の子供達と、どのように接するか楽しみと不安を抱きながらの入園式だったのですが、何のことはない。

     他の子よりもちょっとだけりりしく、ちゃんと自己紹介を終えた瞬間親の目からみてもしっかりした態度(?)には感服する。(親バカなのです)これも多くのお客様が暖かくかわいがってくれたおかげだと感謝する。

     昼間突然現れてドライブや公園へ連れて行ったりするS氏、「テン、テン」と言って久しぶりの再会をキスと抱擁で表現するバリ島出身のA氏。そしてかんから・カンのスタッフもよくかわいがってくれる。

     以前に「保育園に通わさないと子供達と同化できず仲間外れにされる」と言われたことがあったのだが「親が、周りの大人達が子供を育ててくれるとそんなアドバイスをはねのけていた。その言葉通りに「かんから・カン」の大人達が我が子3人を育ててくれてもらったと有難く思っています。

     居酒屋とは「社交場」である。その中には大人も子供も御年配も皆が集まって「交わる、交流する」場所である。ボクはそれを多いに利用し、この空間の中で子供達を育てさせていただいたという「自信」もあります。

     店を開店する前から、夫婦2人で「かんから・カン」を運営しながら3人の子供達を店の中で育てていくという決意もあったのです。

     お客様の中には「こんな所に子供達を連れて来るなんて」とお叱りを受けることもあったのですが、訳の分らぬ(見知らぬ夜間保育園の保育士)に全てをまかすよりも(子供達の生命を預け、将来を託す)自分達の手によって彼等を育てていこうとの決意はひとつも揺らぐことはなかった。

     親が一生懸命頑張る姿を見る事によって親に「感謝」が生まれ「子は親の背中をみて育つ」その一言につきる。

     保育園に預けないものですから昼間もず〜と一緒。やっと3才の子が「かんから・カン」と言えるまでに育ち、3人の子供達の中にずっと「かんから・カン」が存在し、そしてお客様の愛情と共に彼等は成長していくものと信じています。次は下の子の入園式が3年後。

     かんから・カンの遺伝子を体中に注入し、後は運を天にまかせ、彼等がどのようにはばたいてくれるか楽しみである。

                      4月25日 店主 上原 武二